世界的な現代美術家アイ・ウェイウェイ監督最新作/『ヒューマンフロー 大地漂流』予告編

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世界的な現代美術家アイ・ウェイウェイ監督最新作/『ヒューマンフロー 大地漂流』予告編

現代中国のポップアイコンであり、民主化・公民運動の旗手であるアイ・ウェイウェイが監督をつとめた『ヒューマンフロー 大地漂流』の予告編が解禁となった。メルケル首相の長期政権終焉の引き金を引いた難民問題に迫る。

今回、解禁となった約2分半の予告編には。予告編ではアイ・ウェイウェイ自ら、ギリシャのレスボス島を始め、23カ月を超える40箇所もの難民キャンプを訪れ、全世界に6500万人以上といわれている難民たちにインタビューを敢行する様子が描かれている。

アイ・ウェイウェイは、2015年以降故郷中国に戻ることは許されず、現在はドイツに拠点を置いている状況。そのドイツといえば、難民への反発から与党が地方選挙で劣勢となり、メルケル首相が党首を辞任することになったばかり。トランプ米大統領が自国第一主義を全面に押し出すなかで、自由貿易や多国間主義を重んじる姿勢を貫き、存在感を示してきたメルケル氏の退潮は世界中にショックを与えた。こうして難民問題をきっかけに既成政党が退潮し、ポピュリズム(大衆迎合主義)政党や右派政党が伸長する地殻変動は、欧州各国に広がっているとみられ、世界の未来を考える上で、もはや誰もがこの問題を避けて通ることは不可能といえる。

現在進行系の難民問題を余すところなく描いた本作は、まさに今こそ必見のドキュメンタリーだ。ベルリンでは、公開1年後の現在もリバイバル上映されており、劇場では満席の回もでるなど注目が集まっている。なお、アイウェイウェイは現代美術家として作品を提供している六本木ヒルズ・森美術館15周年記念展「カタストロフと美術のちから展」においても、やはり難民をテーマとした対策を出品し、展覧会でも人気を博している。映画とアートとそれぞれのメディアの特性を活かし難民問題に迫るアイ・ウェイウェイに要注目だ。

監督:アイ・ウェイウェイ
1957年生まれ。中華人民共和国の現代美術家。1980年代から美術家として活動し以来、一貫して中国現代美術を先導して世界的に活躍を続けている。第48回ヴェネツィアビエンナーレ(99年)、シドニービエンナーレ(06年)などの国際展覧会に出展し、日本では森美術館などで個展を開催している。そして建築家として2008年の北京オリンピックの「鳥の巣スタジアム」のデザインをし、彼の名が一躍世界に知れ渡ることになる。また米タイム誌の2011年の「世界で最も影響力のある100人」に選ばれるなど、国際的に評価が高い。一方で人権活動にも力を入れており、2008年5月の四川大地震で死亡した児童生徒学生への援助と、実態調査をはじめとする当局への責任追及により、2010年11月北京の自宅において軟禁された。日本ではこれまでに『アイ・ウェイウェイは謝らない』(13年)が劇場公開されている。

原題:HUMAN FLOW
監督・製作:アイ・ウェイウェイ
制作:チン-チン・ヤップ、ハイノ・デッカード
製作総指揮:ダイアンワイアーマン
編集:ニルス・ベー・アンデルセン

『ヒューマンフロー 大地漂流』は2019年1月12日よりシアターイメージフォーラムほかにて全国順次公開

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